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2005年08月03日

アメリカの歯科と日本の歯科

私自身は岡山の田舎の歯医者ではあるが
海外のそれもアメリカの歯科事情を見学する機会が多い。

世界で一番進んでいる歯科、それも審美歯科やホワイトニングは
アメリカの流行が日本に数年遅れで流れてきている状況を見ると
やはりダイレクトにアメリカから最新の情報を得たいとは
歯科医師なら誰でも思うことだ。

私が以前見学に伺ったビバリーヒルズの歯科医院は
一日の患者数が10名弱!ゆったりとした個室の診療室では
時間までがゆったりと流れていた。
それでもその先生の年収はアンビリーバブル!夏休みは3週間!!

私が日本で一日何名の患者さんを診ているか聞いたその先生は
数字だけを聞いて
「アンビリーバブル!お前さんは一体幾ら稼いでいるんだ?」と言った。

そもそも日本とアメリカでは保険制度が全く異なり
アメリカでの医療はとても高額な治療費が必要となる。
またキスと抱擁の文化のアメリカ人は
日本人より、口のそして歯への関心が大変高い!

歯並びが悪いだけで生活レベルが悪く収入も低いと思われる。

一概にどちらが優れているかは比べることはできないが
アメリカでは悪くなると治療に大金が必要なために
自分の歯を守ろうとする人が大変多い。

日本では悪くなっても治療費は安いので
「悪くなったらまた来ます!」と言って
悪くなった時にだけ歯科医院を利用して、どんどん自分の
歯を失っていく方も多い。

当院では患者さんに以下の質問をする機会が多い。

「あなたの歯の本数をご存知ですか?」
「あなたは80歳になった時に一体何本の自分の歯を残したいですか?」

意外に知らない自分の歯の本数!自分の足の指は何本かは
誰でも知っていると思うが、歯になるととたんにこうだ。

また8020(マチマルニーマル)運動が市民権を得て
80歳で20本の健康な歯を残したいと言われる方が多いのだが
今のあなたの行動は80歳になった時に果たして20本の歯を
残すことができるような行動なのかどうか?
歯医者との付き合い方は?歯の磨き方は?日ごろの行動は?
1度きちんと見直して欲しい!!

田舎の歯医者の嘆きである!

投稿者 nakano : 2005年08月03日 21:35

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