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2005年10月05日

摂食嚥下

今日から当院の訪問歯科診療も次のステージへと進んだ。

大学の摂食嚥下のチームから専門の歯科医師を毎週お招きして
在宅や施設で介護を受けられている方へ、摂食嚥下障害へのアプローチをしてゆく。

お元気だった方が、ある日、脳卒中に倒れる。
急性期を過ぎて、麻痺が残ってはいるが、一応元気にはなった。
しかし、どうしても食べ物が口から食べられない!
家族の方は昔の元気な姿がまぶたに焼き付いているので、
「どうして口から食べられない!鼻や胃に栄養を送り込むだけでは
余りにもかわいそうだ!」と強く思う。
しかし障害があるために、無理に口から食べさせると肺炎の原因になる。
そこで歯科医師や歯科衛生士の接触嚥下アプローチの出番となる。

言うのは簡単だが、摂食嚥下アプロ−チはもちろんリスクを伴うし大変難しい。

過大な家族の方の期待に答えられない場合もある。


しかし当院は摂食嚥下に取り組む決断をした。

そして今朝、診療前に近くの内科と老人保健施設に、ご挨拶に伺って
医師、ナースリーダーの方、介護リーダーの方も含めて、これからのアプローチに対する
ディスカッションを行った。

人は口から物を食べるから元気になる。

その当たり前のことが、いつまでも当たり前にできるように
私達、歯科関係者は勉強はもちろん、他業種の方と連携して
チームアプローチをしないといけない。

一番勉強していないのは実は歯科医師であったりする。
私も勉強不足の歯科医師の一人である。

今日あるレーザーの会社の方からセミナーをしないかとお誘いを受けた。
大手のメーカーである。

まだまだ人前で話が出来るほど、レーザー歯学の勉強はしていませんと
お断りしたのだが、まだまだ学ぶことはいくらでもある。

机の上の未読の本は日を増すごとに増えてゆくだけである。

投稿者 nakano : 2005年10月05日 21:03

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