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2006年02月15日

歯科医院グアム研修旅行 「チャレンジ」 

歯科医院グアム研修旅行3日目の朝も早い!
今日はスタッフも私も完全フリータイム!夕食の7時までは自由時間。

今回の私のそして研修旅行の大きなキーワードは「チャレンジ」

スタッフのお手本となるチャレンジする行動とは何か?
私は数ヶ月前から自問自答していた。

グアムでのチャレンジ!

そして遂に見つけた。

ビッグチャレンジ!!

それはスカイダイビング!!!

大空からのフリーフォール。

朝7時40分にホテルのフロントにスカイダイブグアムの
ピックアップのバンは到着した。

グアム出発の1週間前に決心した私は「危険すぎる!」と
大反対されることを予想の上に、妻に恐る恐る切り出した。

「グアムでチャレンジする!スカイダイビングに挑戦する!!」

すると妻は「私もずっと昔からスカイダイビングやりたいと思っていたの!」

エッ!ずっと昔から??

わずか1分で二人のグアムでのスカイダイビングは決定した。

ピックアップのバンはグアム国際空港の裏側にあるスカイダイブグアムの事務所に
到着した。

折角のチャレンジなのに朝からどしゃぶりの雨!先行きが不安。

そこではスカイダイビングの詳しい話があると思っていたら
説明のほとんどは誓約書の書き方に終始した。

「私はスカイダイビングの危険性を熟知している」
「もしスカイダイビングで死亡したり、重篤な障害を受けても、異議を申し立てない」
「何が起きても決して告訴しない」
「家族の裁判の権利も全て放棄する」

数十ページに及ぶ誓約書に目を通してサインするだけでかなりの
時間がかかった。

要はあなたがダイビングで死んでも、私は知りませんよ!絶対訴えないでね!!
と言う誓約書にサインするのだ。

訴訟社会のアメリカらしいと言えばそれまでだが
余りいい気はしない。

つなぎのウエアに着替えて、タンデムダイビングする人を紹介された。

私のタンデム相手はロシア出身で先日まで
スカイダイビングの世界記録保持者であったAさん。

元世界記録保持者と死ねるのなら本望か?

大きな飛行機の格納庫から滑走路に出て行く私のBGMはトップガン!

気分はトムクルーズ!

プロペラのセスナ機には座席は無く、ドアもない。

そのセスナ機は滑走路を走って、離陸してどんどん上昇してゆく。
あれほど降っていた雨はあがり、青空が出てきた。

ついているかもしれない!!

今回のチャレンジは始めてのスカイダイビングなので
2400mから飛びたいと思っていた。

しかしオフィースで説明を受けるうちに最高の4200mからに変更した。

今回の目的は「チャレンジ」なのだ。

4200mとは富士山の山頂より高い!

大きく旋回しながらセスナはどんどん上昇する。

ホテルも建物もグアム島までもがどんどん小さくなってゆく。

ここら辺りから私は大変心細くなってゆく。

「まだ上がるの?」

「もういい加減飛ぼうよ!」

まだまだ上昇する。

4名の参加者のうち、私がファーストダイビングに選ばれた。

光栄なことだが「飛び降りるのを怖がったら、かっこ悪いよね!」とか
「まさか、おしっこはチビラナイよな?」とか不安はどんどん大きくなってゆく。

横の男性を見ると同じようにかなりビビッている、顔が引きつっている。
たぶん私の顔もかなり引きつっているはずだ。

その反面2人の女性のリラックスしていること!これからの時代は女性が主人公
高度4000mから改めて女性の時代を感じる。

予定の高度4200mに到着!
ドアに向かい下を見下ろす。

高すぎて恐怖感すら感じない!頭が吹っ飛ぶ!!

ダイブ!!

凄い風圧!耳がギャンギャン音を立てる。

寒い!!

鼓膜が破れるかも?

死なないでも後遺症が残ったり?と意外に冷静に感じる。

60秒ほどのダイビングの後にパラシュートが開き!
一気に上方に体を引かれる。

助かった!開いたぞ!!パラシュート!!!

助かったと思った私だったがそこからが地獄を見るのだった。

ダイビングで落ちてゆく時は感じなかったのだが
パラシュートが開くと、それからがジェットコースター状態が続くのだ。

乗り物に弱い私は、すぐに乗り物酔いをするのだ!
そう言えばセスナ機で既に気分が悪くなっていた。

強度の緊張と恐怖感で感じなかったのだ!!

パラシュートが開くのと同時に恐怖感、緊張感は無くなったが
ひどい乗り物酔いの気分の悪さが押し寄せる。

ゲーッ!吐きそう。

ここで吐くと後ろの元世界記録保持者ロシア出身のAさんに
ゲロを吐きかけることになる。

空を飛びながらゲロを吐き散らすわけにはいかない。

チャレンジ!

ぐっと飲み込んで我慢する。

5、6分の空中遊泳はかなりグルグル状態で本当に私は泣きたくなった。

地上に到着すると、その場にへたり込む私であった。

オフィースのトイレに直行して、とりあえず胃の中の全ての物を
その場に吐き出す。

そして何とか元気になる。

チャレンジ!

ピックアップのバンでホテルまで送ってもらう途中に
口の中に胃液が溢れてきた。

やばい!吐く!!

一度吐いたゲロを気力で飲み込む!

私の異常を察知したドライバーは道端に車を停めてドアを開ける。

2度目のゲロを吐いた私は口の中で止める限界が来ていた。

ドアが目の前で開かれて目の前の妻が外に出る姿をスローモーションの用に
感じながら私は我慢しきれなく、ゲロを前の妻の背中にぶちまけるのだあった。

チャレンジ!!

シバかれる。

投稿者 nakano : 2006年02月15日 06:31

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