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2007年12月21日

院長!テレビアゲイン!!

木曜日の日程は分刻み!
ポカをしてはいけないと
その日のスケジュールを手帳で
確認してA4の白紙に書き込んで確認する。

その紙に書き出された今日の予定は8項目!
朝から目の前が暗くなる。


今日の8つの仕事のうちに最も大切な仕事は
やはりテレビの生放送だろう!

今日のRSKテレビ「イブニングDonDon」の歯の健康コーナーでは
12月にふさわしい視聴者に喜んでもらえる話をしようと
私の得意分野「アンチエイジングと歯科治療」の話をしましょうと
Kディレクタ−と打ち合わせをしていた。

RSKテレビのスタジオに到着すると先客がいた。
見慣れた顔ではない!

怪訝な顔をした私に、その見知らぬ人は初対面で
「始めまして!」と満面の笑みで、両手で握手を求めてきた。

話を伺うとミラノ在住のテノール歌手の○○さんだった。
さすがにミラノに10年以上住んでいると、もはや行動は日本人ではない。
ラテン系そのままだ。

あのパパロッティを彷彿させるとイタリアで評判の新進気鋭のテノール歌手の
凄さはその歌声だけではなかった。

イタリア版オヤジギャグの連発!

いや黙っていれば男前のテノール歌手の○○さんは
リハーサルこそおとなしかったものの本番になると豹変した。

プロはある意味で凄いと心から唸った。

今回は12月でクリスマス前だったので私は
思いっきりおしゃれしてスタジオに向かった。

いつものレギュラーのみよしのの○○社長は全身エルメスなので
私は密かにあのスタイルを抜いてやると狙っていた。

そして私はフェラガモのアウトレットで誰も決して買わないだろう
黄色、いや金色に近いある意味で派手派手なネクタイを締めてスタジオに向かった。

しかし○○社長のネクタイは、グリ−ンではあったが、ポケットチーフに
ネクタイのグリーンとゴールドのチーフを重ねられていて
その場であっけなく勝負は付いてしまった。

今度は真っ赤に赤く燃え滾るネクタイを締めてリベンジを図りたい。

イタリアのオヤジギャグ連発のイケメンテノール歌手と、岡山のおやじギャグ連発の
エルメス社長に挟まれた私は存在感をどんどん失っていった。

でも餅は餅屋!

歯の健康のコ−ナーになれば絶対私が一番光るとココロに信じていた。

今回の話で私は「歯とアンチエイジング」がいかに密接に関係しているかに
ついて詳細に説明した。

無茶苦茶恥ずかしかったが当院で毎日欠かさず行っている
笑顔のトレーニング「ウイスキー」は当院の朝礼の風景まで録画して頂いて
わざわざ流してもらった。

全ては私がお願いした。

6分を少しオ−バーして、少しだけ笑いを入れた私の話は終わった。
自分の与えられた役割は、今回は100%フルに果たしたように思って
疲れを感じながらうれしく思っていた。

しかし悲劇はここから起こった。

番組のエンディングで私が今回用意した笑顔のトレーニング方の
「ウイスキー」の発声練習以外のもう1つを皆でやろうと言う話になった。

そのもう1つのトレーニングとは?

それは「割り箸ストレッチ」

笑顔の本には必ず書かれている有名な割り箸を使った笑顔のトレーニング!

もちろん歯医者ならその言葉は誰でも知っている。

しかし知っていると出来るは違っていた。

私は毎日「ウイスキー」は自分で実際練習しているの凄い自信が
あったのだが「割り箸ストレッチ」はほとんど実践したことが無かった。

だから自信がなかった。

「中野先生のお手本で、割り箸ストレッチをしましょう!」
と言われた私は、乗りのいいイケメンテノール歌手と
これまた乗りのいい○○社長の間に挟まれて仕方なく割り箸をくわえた。

これは割り箸より自分の唇の端の口角を上に挙げなければいけない。

しかし前のモニターに映る私の口角は引きつって割り箸より下がっていた。
それに気が付いた私は頑張って口角を挙げようとすればするほど
眉間に皺がよって見にくい顔になっていった。

テノール歌手と○○社長がスペシャルな笑顔を本番で見せる中
素人の私だけが引きつった笑顔でエンディングを迎えるのであった。

その夜の忘年会で私は荒れた!!

投稿者 nakano : 2007年12月21日 22:35

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