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2008年10月27日

歯周病 歯槽膿漏祖 再生療法 セミナー

土曜日の夜に新人スタッフ1名と
衛生士得学校の後期の実習生の
歓迎会を行った。

いつものように30名近いスタッフが
この歓迎会に参加した。

歌あり、涙あり、笑いありの歓迎会で
1週間分の仕事の疲れは吹っ飛んだ。

でもアルコールだけは翌朝、しっかりと残っていた。

日曜日の朝、二日言酔い頭をしゃきっとさせて、急いでスーツに着替えた。


今日は、岡山大学歯学部の同窓会主催の卒後研修会
「歯周組織再生療法を自分のものに」
ーGTR法、エムドゲイン、PRP、そして何組織マネージメントーが開催される日!

私の仕事は初めの挨拶と4名の講師の先生方に感謝状を贈る役!!
遅刻するわけにはいかない!

急いで車に乗ろうと、駐車場を見ると、我が愛車がないではないか?

当たり前だ!今や愛車は車の病院で集中治療を行っているはずだ!
妻に無理を言って、早朝から大学まで妻の車で送ってもらう。


今回の卒後研修会は、大学の歯周病態学分野の全面的な協力を得て
開催するのだが、学術部のT理事から前回の理事会で参加者が少ないと
聞いていたので、少し心配していた。

会場の大学に、開始時間の5分前に到着すると、T理事は私の到着を
会場の前で待っていた様子で、会場を覗くと100名を超える多くの参加者の
先生方で溢れ返っていた。


歯槽膿漏、歯周病の治療は、数年前と今ではかなり進化してきている。

私がJIADSと言う研修会で学んだころは
切除療法と言って、歯周ポケット除去療法が多く、
歯周ポケットは無くなるのだが、歯肉が大きく退縮して、
見た目が悪くなることが多かった。

アピカリーポジションドフラップ、この切除療法のオペを10年以上前は当院でも
よく行っていた。


しかし、今の歯槽膿漏、歯周病の治療は違う!
失った骨や歯茎を再び取り戻す、再生療法が主流となっている。

今当院で行っている歯周外科、オペはほとんどこの再生療法の
オペだ。

昔の切除療法は残念ながら今では、ほとんど当院では行われていない。

再生療法は本当に素晴らしく、私も、他の歯科医院で抜歯を宣告された歯を
何本も、この再生療法で蘇らせた実績がある。

再生療法は「GTR法」と言う、ゴアテックスの膜を使う方法や
「エムドゲイン」と言う豚の歯胚から注出されたものや、
「GEM21S」と言う成長因子を使うものまで、今ではさまざまな
新しい材料が使用されている。

今回、大学教授の高柴先生から新進気鋭の若手の先生まで
午前中は4名の歯周病専門医の先生の話を聞いた。

中でも2番目に話された河野先生の話は
多くの論文をわかりやすくまとめられ、エビデンスを示された上での
お話は知識の整理になるだけでなく、大いに勉強になった。

最後に示された1枚のスライドには

「再生療法は魔法の治療法では無い!

歯周基本治療が終わった時点で、
再生療法が成功するかどうかは90%既に決まっている」

「我々歯科医師は歯をより良い方向に保存するために、
最大限の努力をするべきだ!」

と書かれていた。

先生のまじめなお人柄を表わすような、素晴らしい講演だった。


今回の午前中の4名の講師の先生の講演の前に
私が、開会の挨拶をしていた。

私はずぼらな人間なので基本的に挨拶の文章はその場で考える。

「最近、世界の経済が大きく揺れ動いています。
私も、株式や為替に投資して、大きく揺れ動いています。

やはり自己投資が一番です!

今日お集まりの皆さんは自己投資をするために、ここに来られています。
しかりと投資して大きく回収して下さい!!」

少しだけ受けるかと思っていたのだが、
いつものように、全く受けないでガッカリ!!

投稿者 nakano : 2008年10月27日 21:25

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