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2008年11月11日

美味しい食事の罠

日曜日、三重の津駅から快速に乗り
60分で名古屋に到着!

名古屋で「のぞみ」に19分の接続時間。
ここで私はあることをしなくてはいけなかった。

それは本を購入すること!
長旅用に3冊の本をバッグに入れていた私だが
岡山から津への往路で3冊とも読破していて
読む本が1冊もないのだ。

新幹線での移動時間は、私にとって貴重な本を読む時間!

しかし今回は時間はあるのに肝心の本が無い!
19分しかないので、ホームから外に出る時間は無い。

この駅の構内で本を探さないと!

そして、コンビニのようなお店の片隅に、書籍を置いている場所を見つける。

探してみると、ビジネス書の単行本はなく
文庫本を新書しか置いていない。でも雑誌よりはましか?

目の前に現れた新書にはこう書かれていた。
「美味しい食事の罠 砂糖漬け、油脂まみれになれた日本人ー」

著者は幕内秀夫先生!

幕内秀夫先生、どこかで聞いた名前だ?

そうだ、大阪大学歯学部の同窓会の講演会で
食について話されて、とても面白い講演をされたと評判になった
あの幕内先生だ。

こうやって、私は名古屋のホームの片隅で
幕内先生と、正確にいえば幕内先生の著書と
運命的な出会いを果たすのであった。

友人の甲子園前で歯科医院を開業している伊藤先生から
幕内先生の噂は聞いていて、私はいつか岡山にお呼びして
当院のスタッフに幕内先生の話を聞かせたいと思っていた。


その幕内先生の著書とこんな場所で出会うとは?

大きな運命を感じる。

歯科医院は女性のスタッフが多く、当院も例外では無い。
若い女性スタッフの中には、一人暮らしをしているスタッフも多く
私は以前から彼女たちの食生活にとても心配をしていた。

針のような細い体をしているあるスタッフは、晩御飯に、
コンビニで買ったお菓子のようなものをよく食べていると
昔聞いたことがある。

お昼御飯を食べながらミーティングをすると
コンビニで買ったものを食べているスタッフの何と多いこと!

これから数年後に、おそらく結婚して妻となり、出産して母親となる
彼女らの食生活の乱れを、私はいつも憂いていた。

私が子供のころはコンビニは無かった。
私が子供のころはファーストフードは近所には無かった。

その上におばあちゃん子だった私は、田舎料理が大好きで、
昔の和食をベースに育てられた。

だからコンビニで売られている「おにぎり」さえも少し苦手で、
ファーストフードのハンバーガーになると、うまいと思うことは無い!

そんな私でさえ砂糖と言う麻薬の誘惑には勝てない!

夕食後、冷蔵庫をあさって、「何か甘いいもん無い?」と必ず聞く私のために
妻はコンビニでいつも甘いものを仕入れてくれている。
(この場合の甘いスイーツのコンビニものは私は苦手では無い!)


当院の若い彼女たちは、そんな私とも、おそらく違う。

コンビニとファーストフードが無ければ、生活できないはずだ。
健康な食生活より、ダイエットの方に大きな興味を示すはずだ。

彼女たちが私と同じ年齢になったときに、
果たして全員が健康な体でいられるのか?

私たちの体の細胞が3ヶ月毎に新しく再生されるなら、今の食生活が
私も含めて、とても大切なんではないだろうか?


幕内先生の「美味しい食事の罠」を私は京都につくまでに
読み終えた。

素晴らしい本だった。

私自身、砂糖の麻薬と、油脂にどれだけ漬かっているか?
よく理解できた。

コンビニ食で済ませて、高額なサプリメントに頼ることがいかに馬鹿げているか?
今の健康ブームの落とし穴も十分に理解できた。

幕内先生を岡山にお呼びしたい!
当院のスタッフにぜひ幕内先生の話を聞かせたい!!
いや当院の大切な患者さまにも幕内先生の話を聞いてもらいたい!!!

私の妄想はどんどん膨らんでゆく!!
でもね!私は一度決断したら行動は早いのよ!!

私はどうすれば、禁断の砂糖漬けから、この身を解放できるのか?
その鍵を幕内先生が握っているはずだ!!


投稿者 nakano : 2008年11月11日 21:08

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