動画でわかる!1

「新しいコピーデンチャー」とは?

ケーアンドエー「デンタルラボ」代表挨拶

当社は、歯科技工を主業務とする歯科技工所です。
技工対象は、入れ歯、被せ物(セラミック冠等)、矯正用装置です。

「歯科医と二人三脚で患者の健康を末永くサポート」することにこだわり、創業当初から「患者のニーズや口腔内全体の情報を歯科医から丁寧にヒアリングした上で技工物を製作する」を徹底しています。

顧客は、当社が所在する岡山市内の歯科医院が 70%、倉敷市内の歯科医院が 20%、その他全国の歯科医院が 10%です。
現在の受注数は月平均 200 件です。

1991年に岡山県で創業し、今年で30年目になる歯科業界関連の様ざまな事業を営む会社です。

売上高の柱は歯科技工所の運営・不動産事業・歯科医院向けセミナー事業の3つです。
当社の仕事の中心は、歯科技工所になります。

歯科技工所は、歯科医院から技工物(入れ歯など)の作製を受注する事業を営み、歯科技工士により運営されます。

一般の方にはなじみの薄い歯科技工所ですが、僅かな咬み合わせの違いも感じ取る繊細な感覚を持つ人間の歯を支える社会には無くてはならない職業です。

また高齢者の方が増えている日本において、歯を失った時の入れ歯の作製の重要性は今までより重要になっています。

歯科技工士が職業において絶滅危惧種であることをご存じでしょうか?

日本の歯科の保険点数は海外と比較して格安なために、歯科医師の元で働く歯科技工士は労働時間や労働条件においても劣悪な環境で働いてきました。

その劣悪な環境をケーアンドエー「デンタルラボ」ではデジタルとITを駆使して人間らしい仕事に変化させたいと強く考えています。

ケーアンドエー
代表取締役社長
中野 朱美

歯科技工所において入れ歯を作る場合に、
いくつかの方法があります。

従来型の方法は患者さんが歯科医院に来院して、その歯型を取り、噛み合わせを採り、試適を踏まえて作る方法ですが、新しいコピー入れ歯法と言う方法もあります。

コピー入れ歯法は、まずはコピー入れ歯の作製が必要です。

これは、今患者さんが使っている入れ歯をシリコン印象材で印象を取り、その型にレジンというプラスチックに近い材料を流し込むことで作製することができます。

今まで長く使用している患者さんの今の入れ歯をコピーしたコピー入れ歯の中にシリコン印象材を流し込み、噛み合わせもそのコピー入れ歯を参考に採り新しい入れ歯を作る方法が入れ歯のコピー入れ歯法です。

従来法とコピー法の比較

  • 入れ歯作製時、
    技工所作業の概要
    <従来法>

    プロセス 時間
    1歯科医院から石膏模型を受領
    2石膏模型の改造
    (技工物を作りやすくするための改造)
    1個 60分
    3咬合床作成→咬合器(顎の動きを再現する機器)に、微妙な咬み合わせを再現して上下の模型を装着 1個 60分
    4歯科医院から咬合床を受領
    5ワックス上に人工歯排列 1個 120分
    6歯科医院から人工歯排列模型を受領 1個 120分
    7レジン重合、仕上げ、研磨(加熱重合してその後バリを除去、研磨仕上げする) ~納品 1個 180分
  • コピー入れ歯を利用した入れ歯作製時、
    技工所作業の概要
    <コピー法>

    プロセス 時間
    1患者さんの入れ歯を受領
    2入れ歯のシリコン印象 1個 60分
    3印象にレジンの流し込み、コピー入れ歯完成 1個 180 分
    4歯科医院から印象材が入り、咬み合わせまで採得したコピー入れ歯を受領
    5コピー入れ歯上にワックス、人工歯を排列 1個 120分
    6歯科医院から人工歯排列模型を受領
    7最終入れ歯のレジン重合、仕上げ、研磨(加熱重合してその後バリを除去、研磨仕上げする)~納品 1個 180分

コピー法の問題点

コピー入れ歯法は、従来法より精密で患者さんも満足される入れ歯の作製が可能となっているのですが、このコピー入れ歯法が広まらないのには大きな理由があります。

それは今の入れ歯のコピー入れ歯を作る作業がかなり時間も手間もかかり面倒だからです。

従来法での入れ歯作製には7時間の技工サイドでの時間を要するが、コピー入れ歯法では+2時間の9時間の技工サイドの時間が必要です。

これはまずコピー入れ歯を作製するのに4時間と言う時間が必要だからです。

今普通に行われているコピー入れ歯の作り方は、入れ歯を預かり、まずは印象材で立体的に型を取ります。

その型取りに60分、流し込みレジンによる作製方法で、研磨まで入れると180分程度の時間が掛かります。

1つのコピー入れ歯を作るのに4時間の時間をかけて私たちはコピー入れ歯を今までは作製していました。

そのためにこのコピー入れ歯を使用しての入れ歯作成法は、費用と手間がかかる点から一般的な保険の入れ歯作成では使用されないで、保険外の自費の入れ歯や、難易度が高い症例にだけ行われていました。

コピー法問題の解決に向けて

今現在では、歯科の世界にも歯科技工の世界にも、デジタルの波、口腔内スキャナーの波が押し寄せていて、多くのメーカーが腔内スキャナーを発売しています。
私たちも技工所において、常に口腔内スキャナーを使用するように変化しています。

しかし、今までに日本で発売されていた多くの口腔内スキャナーでは、入れ歯を完全に寸分の違いも無く、コピーすることはほぼ不可能に近かったです。
入れ歯の表側のデータと裏側のデータを取るところまではうまく行くのですが、表と裏のデータをデジタルで組み合わせることは至難の業で、うまく行かない事実がありました。

そこで我々は多くの口腔内スキャナーのメーカーのご協力の元、5種類もの口腔内スキャナーを実際にメーカーのご厚意により無料で貸し出しをしてもらい、実際の入れ歯を口腔内スキャナーを用いて、データ化する実験を繰り返してきました。

口腔内スキャナーというのは、基本的には歯科医院において歯の治療の際に歯及び歯肉をスキャンしてそのデータをもとに歯とか差し歯とか入れ歯を作る方法であります。

あくまで基本の設定は、口腔内での使用であり、口腔外において、無機質の入れ歯単体を完全にコピーをすることは困難を極めました。

入れ歯の表と裏を、立体的に3Dに繋げて1つの3Dデータとしてまとめることは、従来の口腔内スキャナーではなかなか難しかったです。

しかし、シロナ社が新しく出したプライムスキャンだけは他の口腔内スキャナーより、カメラで読み込める物体の進度が非常に深く、入れ歯に特殊な目安をつけることによって、読み込みが今までより容易になり、表と裏のデータを組み合わせることが可能になりました。
(この口腔内スキャナーを使用した入れ歯の特殊な読み込み方法は 他の歯科技工所と共同研究中で特許申請を考えています。)

ケーアンドエー流コピーデンチャーの作り方
コピー入れ歯作製概要(新コピー法 )

プロセス 時間
1患者さんの入れ歯を受領
2入れ歯の光学スキャン印象プライムスキャン 1個 5分
3技工専用ソフトExocaで整形
43-Dプリンターで造形 1個 60分
5仕上げ、研磨 1個 30分

入れ歯の深い深度まで、プライムスキャンであればデータが正確に取れるので、総入れ歯のスキャンを口腔外ですることによって、入れ歯のデータがほぼ完璧に取れることがわかりました。

これは口腔内スキャナーのなかでは、シロナ社のプライムスキャンだけが今はできると私たちは考えています。

動画でわかる!2

3Dプリンターでコピーデンチャーを
作る方法

機器のご案内

Primescan

(スキャナ-&システム)
  • 10万超の3Dポイント/秒を処理するスキャナーで精緻な3D画像を取得
  • 他機種にはできなかった、かみ合わせ等の詳細な口腔内情報まで立体的に再現
  • 撮影範囲が広く、最後臼歯やかみ合わせ等のスキャンしづらい箇所もスキャンできる

その入れ歯のデータを、exocad等の歯科技工用のソフト上において調整して、3Dプリンターを使用してプラスチックを積層プリントすることによって、今まで4時間かかっていたコピーデンチャーが、スキャンがわずか 5 分、データを送って削り出し、もしくは積層、研磨が、わずか 90 分と言う短時間でコピーデンチャーを作ることが可能になりました。

exocad Dental CAD

(ソフトウェア)
  • Primescan で取得した情報を元に、「あごの動き」「被せ物」の型をシミュレーション
  • 歯の表面のくぼみやカーブまで精緻に数値化できる初のソフト
  • 3Dスキャナから取得した歯列データから被せ物を設計し、3Dプリンタにデータ転送

Nextdent5100

(スキャナ-&システム)
  • 口腔内スキャンによる情報データを高速で精密にプリントする3Dプリンター
  • 「exocad Dental CAD」の情報を精緻に読み取り、本機内での調整が最小限となり効率的

動画でわかる!3

3Dプリンターの紹介

またこれは患者さんの入れ歯を作る治療過程において、患者さんと非接触、直接会うことなくて入れ歯だけをお預かりすることで、それをスキャンする前に事前にきちんと消毒、除菌作業をすることで、私たち技工所においても、感染予防対策の面でも、安全に安心にコピー入れ歯を作ることが可能になったことは大きな進歩になると私たちは考えています。

この新しい仕組みを使うと、岡山の私たちが関与する歯科医院の患者さんの入れ歯をコピーするだけではなくて、全国の歯科医院で患者さんが今使われている一番調子の良い入れ歯のコピーのデータを取っておくことで、何か非常時にはその患者さんのデータを使用しての入れ歯の短時間の作製が可能となります。

例えば今後の地震とか大雨とかの災害時、避難所に着の身着のまま逃げないといけない場合、以前にも東北大震災の時にもよくあったことなのですが、急を要して何も持たないで逃げるわけなので、入れ歯を自宅に忘れたまま、避難所に避難した方が多くいらっしゃいました。

避難所を訪問した歯科医師は、避難所で、その方のお口の歯型を取って、噛み合わせを取って、入れ歯をなるべく短期間で作るという作業に大変苦労したという報告を受けています。

しかし、この患者さんの入れ歯のコピーデータさえあれば、患者さんと接することなく、今までその方が使っていた入れ歯と寸分違わない精度のものを3Dプリンターで即座に作り上げて、郵送により患者さんにお届けすることが可能となります。

それも作成時間は数時間で可能になるので、岡山の技工所から郵送であれば多くの地域に翌日か翌々日には到着させることも可能となります。

また、全国の歯科医院とか歯科技工所で、同じデータファイル形式のデータを共有することができれば、入れ歯データバンクを作ることも可能です。

※この災害時用のコピー入れ歯は、あくまでも緊急用の入れ歯であり、6ヵ月から1年程度の短期間での使用可能なものであります。

長期的に使用可能な入れ歯は再度作製する必要があります。

従来型では、患者さんの歯型を保存することは可能ですが、一人分の上下の歯型の石膏模型でさえ、かなりのスペースを要します。

そのために、多くの方の歯型を模型石膏の形状として保存するのは現実問題として不可能に近いです。

しかしデータであればクラウドに保存することも可能で、非常に多くの方の入れ歯データを保存することが可能となり、このような入れ歯データバンクのデータセンターを活用することは、患者さんにとっても、歯科医師の先生方にとっても、歯科技工所にとっても、大きなメリットがあることは間違いないと思います。

歯科技工士募集
リクルート

ケーアンドエーデンタルラボのお約束

ケーアンドエーデンタルラボでは、歯科技工士のあなたの生活を守りしっかりとサポートいたします。

歯科技工所に珍しく、残業はほぼほぼありませんが必要な時は、1分単位で残業手当は加算されます。
勤務から半年後にはあなたには有給休暇の取得の権利があります。1年目は6日の有給休暇取得が可能です。有給を使っての海外旅行も可能です。
歯科技工所には珍しくきついノルマは設けておりません。もちろん話し合ってより効率の良い仕事を求めてゆきたいと思っています。

詳細は私たちにお問い合わせ下さい。

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