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2005年04月09日

歯医者の労働時間

私は今の場所に13年前に歯科医院を新規でオープンさせた。
私の父親は普通のサラリーマンであったが、歯科医院のオープンに当たっては
色々な意味で大変協力をしてもらったので何とか無事に開業できた。

開業したときは当院の周りには今ほど歯科医院も多くはなかったので
努力などしなくてもそれなりに患者様は来院された。

開業当時は全ての物事が初体験でそれなりに大変ではあったが
それほど頑張らないでもそこそこの成績は出せた。

しかしある事件から私は変わった、いや変わるしかなかった。
7年まえから本当に目が覚めた私は1週間に80時間の労働時間を
自分の義務と課した。

当院の診療時間は平日は8時間であるのだが
朝の診療前に2時間、昼休みに1時間、診療後に3時間の歯医者としての
院長としての、経営者としての仕事に当てている。
スタッフが増えると事務的な仕事も自ずから増えるし
治療計画書を毎日まとめたりカルテをチェックするだけでも
かなりの時間が必要だ。
最近は毎日2,3通の歯の相談メールをいただく。
全国からの深刻なメールの相談は本気モードで返事を書くも
最近では後輩の同業者の歯医者の先生からの相談メールも多い。

同業者の後輩の相談メールは正直「勘弁してよ!」と思うことも多い。
私は確かに同窓会の会長ではあるのだが勤務医や就職の斡旋
歯科衛生士の求人の相談はしかるべき所にしてもらいたい。
私の本来の業務ではないと思いながらせっせとメールの返事を書く私がいる。

そのメールへの返信だけで1時間かかることも珍しくない。

私は新規で歯科医院を開業したのでいわゆるベンチャーである。
ベンチャーの代表は間違いなく週に80時間以上は働いている。
時短などくそ食らえ!労働基準法などくそ食らえだ!!

あのライブドアの堀江さんは悪く言われているが彼の1週間の労働時間は凄まじいはずだ。

既存のテリトリーに新規で介入した当院の院長である私は他の
歯科医院の院長より量も質も多く働かないといけないのだ。

他の歯科医院の院長と同じことをしていては同じ結果しかえられない。

しかし悲しい事に数年前から歯科医師会や同窓会の仕事が
私のプライベートの時間をより少なくさせる。

しわ寄せは家族に来る。
今日は長男の高校の入学式であった。
いつからか子供の学校行事に私を誘うことを妻はあきらめた。

子供2人の運動会には一度も参加したことは無い。
入学式にも卒業式にも参加したことはない。

今の生活が幸せかと言うと私は幸せだと思って入るが
人間らしい生活か?と言うとはなはだ疑問である。

今年の桜も私が花見に行く余裕ができる前に散る運命にあるのだろう!!

投稿者 nakano : 2005年04月09日 21:35

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