« 2009年02月 | メイン | 2009年04月 »

2009年03月24日

東京のホテル

今日の診療は入れ歯ラッシュ!
しかし、入れ歯は奥が深い!!

100%以上の満足を与えたいと思うも、それが難しい!
患者さまが入れ歯を調整して帰る時の笑顔の大きさで
私は満足度を想像する!!

今日は入れ歯の勝率は70%程度か?


今週の週刊ダイヤモンドの特集は「ホテル&旅館 大淘汰」

東京のホテルの稼働率が急激に下がり、超高級ホテルでさえ
値下げを余儀なくされている。
数年前からホテル戦争が勃発している東京はなおさら落ち込みが激しい!

私は大のホテル好きである。
ホテルのサービスは全てのサービス業の原点と思っている。

だから、今回の医院旅行のホテル選びでも、私は大いに迷った。

正規の宿泊料金が1泊6万円以上するリッツカールトン東京や、ペニンシュラ東京でも
一休などのインターネットから予約したり、クレジットカード会社経由で予約を入れると
今では週末でなければ半額以下の料金で宿泊することもできる。

それだけ東京の高級ホテルの稼働率は落ちているのだ。

また狙い目はパック旅行である。
東京への飛行機とホテルの組み合わせだ。

例えネットでも、あまり安い料金を提示するのは
ホテルサイドとしても、正規の料金で宿泊する人がいる以上
やりぬくい。

しかし、パックなら飛行機の料金が安いのか?ホテルが安いのか?
包括されるので、わかりにくい。

ホテルと飛行機を別々に予約するより、今では
パックで申し込むと、本当に驚くほど安い料金を出している。

しかし、しかし、20歳前半の若い女性が多い当院のスタッフは
余り背伸びをすると場で浮いてしまい、超高級ホテルではくつろげない!

だから今回は東京ホテル旧御三家の1つ
日比谷の帝国ホテルを私は宿泊先に選んだ。

これでも超高級ホテルには間違いない。

イケメンだけど、あえていまどきの若いイケメンでなくて、
野口五郎を選んだ選択のようなものだ。

ホテルからのアクセスも東京初心者にはわかりやすかったことも
ここを選んだ理由の1つだった。

スタッフの対応は満足でいる対応だった。
さすがに老舗ホテル、滞在中の不満は全く無かった。

当院のスタッフは、帝国ホテルで、ホテルの素晴らしいスタッフと
少しは触れ合うことができたのだろうか?

数年前に、リッツカールトンホテルのサービスがブームになったことがあった。
リッツカールトンを題材にしたビジネス書が書店に並び、大阪だけでなく
東京にもとうとうリッツカールトンが進出した。

人から良いと聞くとすぐに自分で体験するのが私の流儀である。

大阪のリッツカールトンは以前は何度か宿泊した。
東京のリッツカールトンも1度だけ宿泊した。

もちろん素晴らしいサービスを受けて、感動したこともある。
数年前に作った当院の最初のクレドは、大阪のリッツカールトンホテルの
スタッフからもらったリッツのクレドを参考にして私が作った。

しかし、私は毎回リッツカールトンに泊まりたいとは思わなかった。
自分の身の丈にあっていないのだ。

豪華すぎる!高級すぎるのだ!!

高級サービスは、すべてのサービスが一流なので、費用は高い!

ラウンジでお茶を飲んでも、スパでマッサージを受けても
全ての料金がとても高いのだ!!

私はリッツカ−ルトンであらゆるサービスを気軽に受けることができるほど
人間が出来ていないと言うか、資産形成ができていない!!


全てのサービスを気軽に受けることが程度のレベルのホテルが気楽でいい!!

しかし、ペニンシュラが格安のランチコースを出したり、
最上階のレストランでも格安のメニューを出している今
良い情報をつかめば、今まで宿泊しているレベルのホテルと同じ料金で
かなり上のランクのサービスを受けることができる。

次回の東京出張!ホテルをどこにしようか?
とても悩む!!

パックにするのは間違いない!!

投稿者 nakano : 22:27 | コメント (0)

2009年03月16日

歯科用多機能バキューム装置 ZOO

今年の岡山政経塾第8期生に
歯科医師が2名エントリーした。

二人は、今後私と同じように、24時間100キロ歩行や
直島合宿や、自衛隊合宿に参加する。

その2人の歯科医師は、2人とも女性!
これからは、やはり女性の時代か??


昨日、大阪で開催された京都の山田先生主催の講演会に
私は講師として呼ばれた。
私の出番は午後の2時間30分の講演だったが、午前中の
講演も無料で聴かせてもらうことになった。

午前中の講演は、歯科の世界では有名な英保先生ご兄弟のお話だった。

弟の英保先生が、歯科用多機能バキューム装置「ZOO(ズー)」の使い方と
歯への接着について話をされ、兄の英保先生が東洋医学の話をされた。

英保先生は3兄弟が3人とも歯科医師であり、何ともうらやましい状況だった。

その2番目のZOOの話をされた英保先生と私は、実は大学の同級生!
昔、教室で、海で、夜の街で、一緒に遊んだ仲だった。


英保先生兄弟が開発された「ZOO」と言う装置を、当院ではかなり以前から使用していた。
小児の治療にも、成人の奥歯の治療にも「ZOO」は大活躍していた。

そんな「ZOO」の開発者の英保線先生の話を、私は単なる復習と思っていたが
いやいや、素晴らしく面白い話だった。

「私たち、岡山大学歯学部と長崎大学歯学部卒業生は、学生時代から
接着と言う分野に力を入れた教育を受けてきました。」

確かに、そうである。岡山大学の山下教授と長崎大学の熱田教授は接着の分野では
日本のトップリーダーだった。


「今でこそ、インプラント治療が脚光を浴びていますが、患者さんにとっては、自分の歯を
少しでも長持ちさせることが一番です。

1本の歯に対するこだわりを持って、私は治療をしています。」

彼の仕事へのこだわりが、スライドから見てとれた。

彼と私は大学で同じ教育を受けた。

英保先生の話は、私が忘れ去っていた大切なものを思い出させてくれた。
懇親会で彼のZOOに関する熱い思いを聞いた。

このZOOは日本の特許のみならず
アメリカでもパテントを取得していた。

アメリカでのパテントの取得、そして、アメリカでの発売は、
かなり大変だったと想像される。

新幹線の中でたまたま英保先生と出会ったときに、
シカゴで開催されるアメリカ最大級の歯科展示会「ミッドウインター」に
自ら出かけて「ZOO」を出品したと聞いたのは、いつのことだったろうか?


英保先生の講演内容とアクティブな活動に触発された私は、
今日から今まで以上に多くの症例で「ZOO」を使って診療をした。

全てはこの小さな白い詰め物が少しでも長く持ち、少しでも長く機能させるため!
全ては患者さまの幸せのために!!

しかし、当院で使用しているZOOは4台が今でも現役で稼働しているが
知らないうちに、多くの新しいラインアップが発売されていた。

素晴らしい講演のお礼の意味も込めて、アメリカ発売のご祝儀の意味も込めて、
私は「新型ZOO」を2本注文した。

本当は10本注文したかったが、スタッフから叱られるので2本で我慢した。


投稿者 nakano : 21:38 | コメント (0)

2009年03月15日

歯科医院スタッフ発表会

早朝から大阪に移動!
午後からの2時間30分の
講演を終えて、夜遅く
岡山まで帰る。

帰宅して「疲れた!」を連発する私!!
いや、本当に凄く疲れている。

今日の午前中の東洋医学の講演で教わった
漢方薬「六君子湯(りっくんしとう)」が
今の私には必要だ!!

土曜日の夕方からコンフォートホテル岡山で
スタディクラブ「クラブS」のスタッフ発表会が開催された。

今年は栄えある10周年記念大会?
当院のスタッフはいつものように、参加、発表するために
かなり前から原稿の用意、そして、パワーポイントの作成を頑張っていた。

1年に1回の大切なスタッフ発表会なので、
今年はどんなテーマで行くかスタッフと話し合った。

なかの歯科らしさを出すために、先日、当院主催で開催した
幕内秀夫先生の食と健康に関する講演会のダイジェスト版の
お話しをすることになった。

クラブSに参加している他の歯科医院でも
若い一人暮らしの女性スタッフが多いはず!
その女性スタッフの食生活も、当院の以前のスタッフの食生活を
同じようなはずだ。

幕内先生のせっかくのお話なので、ぜひ少しでも多くの方に広めよう!

今回発表の担当になったAさんとBさんは、「いい加減な院張」とは違って
かなり綿密に、発表の原稿を書き込んで行き、発表時間もほぼ時間通りで
本番前に既に完璧な出来栄えを呈していた。


実は昨年から、単なる発表に留まらず、当日の発表の中で最も
優れていたと思われる医院の発表に、最優秀賞「クラブS賞」が贈られていた。

やるからには、あれを取りに行きたい!!

今年の内容なら、かなりいい線で狙えるはずだ。

夕方5時15分から、スタッフ発表会は始まった。

どの歯科医院の発表も素晴らしい出来だった。

インプラントのプロトコールを紹介してくれたK歯科
前歯のインプラントの難しい審美を達成していたS歯科
矯正の診断方法を具体的に示してくれたT矯正歯科
仮歯の作成、入れ歯の修理を動画を見せてくれたN歯科

どの歯科医院も甲乙付け難い内容だった。

当院の番となった。

AさんとBさんは、私が感じるにほぼ100%自分の役割を果たしてくれた。
時間配分も質疑応答も、全て完璧に近い出来だった。

8題の発表が終わり、私たちは近くのマグリットに移動して
アフターパーティとなった。


その場で、今日の最優秀賞が発表された。

私は自分の医院の名前が呼ばれると信じていた。

しかし、しかし、その場で呼ばれた名前は
CHPの内容をわかりやすく解説してくれたG歯科の名前だった。


G歯科のテーブルから大きな歓声が上がった!!

確かにG歯科の発表は素晴らしかった。

でも私の中での本日の最優秀賞は、当院のAさんとBさんの
食と健康に関する発表だった。

これって親バカ??

投稿者 nakano : 23:07 | コメント (0)

岡山大学「いちょう並木」

金曜日の夜、1月4日に開催された
大安寺高校16期生同窓会の反省会があり、
雨の中、いそいそと私も出かけた。

反省会とは実は名ばかりで、当日参加していなかった
同期の友人も多く集まり、単なる昔の仲間が集まった
飲み会となった。

飲み会は、夜中の3時前まで続いた。

高校の同級生なので、誰もが年は46歳のはず!
決して若くない年齢なのに、なぜこんなに元気なんだ?

高校を卒業して、28年ぶりに話をする友人の姿もあった。

銀行の支店長になった友人、
離婚調停中の友人、
特許を取り、今から世界を変えると豪語している友人、

多くの友人と話して感じたのは、人には皆それぞれの人生があるのだが
人生って楽しいことより、辛いことの方が圧倒的に多いってこと!

深夜まで、楽しいこと、辛いことの話は延々と続いた。


今日の昼休みに、私はある取材を受けた。

その取材とは、岡山大学が発行している広報誌「いちょう並木」の取材だ。
岡山大学のOB40歳代代表として、私に取材のオファーが来た。

同窓会の仕事をしていて、全体の岡山大学同窓会の理事もさせてもらっているので
この広報誌「いちょう並木」は私の元に届けられているので、
いつも欠かさず読ませてもらっているのだが、取材を受けるとは感無量である。

取材を前に2枚のFAXを受け取っていた。
それには、取材当日のインタビューの内容が書かれていた。


まずは、岡山大学についての質問

入学動機や在学中の思いで、在学中に一番力を入れて取り組んだことなど。

私は自分の歯に対するコンプレックスと、祖母の入れ歯に関する苦労を
身近で見ていた関係で、歯医者への道、歯学部への道を選んだ。


私が高校生の時に、地元の岡山大学に歯学部が新設された。
そのニュースを聞いた私は、
「これは、何かの縁だ!
天は私に、岡山大学歯学部に入れと言っている!」

何ていつもの様に、勝手な思い込みで、歯学部への道を迷うことなく目指した。

そして、晴れて岡山大学歯学部の2期生として入学した。

在学中、一番一生懸命取り組んだことは、クラブ活動だろう!

岡山大学歯学部は新設の学部のために、私が入学したときは、クラブがまだ無かった。

先輩1名と友人6の計7名で、岡山大学歯学部サッカー部を私たちは立ち上げた。

歯学部サッカー部で、私が一番頑張ったのは、サッカーの試合ではなかった。

私が1年間で1番頑張ったのは、11月の頭に開催される
学園祭「鹿田祭」での、【おかまバー】だ!

サッカー部の部員が全員女装して、ショータイムの時間まで決めて
音楽を掛けて、おかまバーのような、ショーを見せていた。

そんな私たちなので、歯科衛生士学校の謝恩会で、羞恥心を歌ったり
医院の忘年会で「矢島美容室」を踊ることに、私は全く抵抗がない。

夢は何ですか?と聞かれた。

私の夢?

「私の夢は、岡山大学の鹿田キャンパスに、大きな体育館を作ることです!」
と私はとっさに答えた。

昔も今も変わらず、鹿田キャンパスは狭い敷地内に、医学部、歯学部、看護師学校等の
多くの学生さんが活動しているので、例えば歯学部バスケットボール部は
週のうち、数回しか体育館での練習が出来ないのだ。

3階建ての体育館を作って、1階を医学部、2階を歯学部、3階を看護師学校等で
使えば、もっと楽しい学生生活が送れるはず!

ベネッセの福武さんが、東大のキャンパスの中に、講堂を寄付するように
私も60歳になると、岡山大学医学部歯学部のキャンパスの中に、体育館を寄付したい!

そんな夢みたいなことを話した。
(一笑に付されるかもしれないが、夢と聞かれたのでいいだろう)

岡山大学の広報の担当の方は、まっずぐな目をされていた。

私の話を、その目で、どこまでもまっすぐ聞いてくれた。

私は仕事がら、多くの人と話すことが多いので、その人が
どんな人かは、少し話すだけで、ある程度つかむ自信はある。

この人は凄くまっすぐな人だ!こんな人がいるなんて、
これからの岡山大学の活躍が本当に楽しみになってきた。

投稿者 nakano : 01:01 | コメント (0)

2009年03月12日

ある大阪の歯科医院の見学

ブログに書いたら
増え続ける男性の友人からの
誕生日のお祝いメール!!

いや本当にありがたくて、大変うれしい!

でも私って、女性の友達が少ないのか
それとも、女性に人気が無いのか?果たしてどっち??、


4月から、衛生士学校の新たな講義が始まる。
特にこの4月からは、新たに岡山に出来る歯科衛生士学校の
講義も頼まれているので、今まで以上に忙しくなる木曜日!

週に1コマの講義でも準備が大変なのに、週に2コマの講義
それも木曜日のダブルヘッダー!

私の体は、果たして持つのだろうか?

だから、他の歯科医院に見学できるのも3月中!と思って
私がとても尊敬している大阪のA先生に無理を言って、診療室の見学をお願いした。

他の繁盛している、成功している歯科医院の見学は、見学先には迷惑になることが多いのだが
見学する側にとっては、これほど、ずばり勉強になる事はない。

クリニックの見学だけでなく、モチベーションが高い先生と対話をすることは
自分まで高いモチベーションをモタラシテくれる。

繁盛している成功している歯科医院の見学は、それほど即効性があるのだ。

先日の東京の歯科医院も凄く勉強になった。こんどは大阪で有名なA先生の歯科医院だ。


スタッフが多いクリニックなので、岡山駅で大手饅頭を2箱購入して
新幹線に乗り込んだ。

新大阪から、御堂筋線で移動して、A先生の診療室に到着!
外の看板、スリッパ入れ、待合室のパンフレット、待合室の掲示、
予約システム、診療室内の掲示、全てが参考になった。

特に、矯正治療と、インプラント治療では
最先端の治療を提供しているA歯科医院なので、
インプラントや矯正治療に関する私の古い価値観を
覆してくれる大きなインパクトを受けた。

A先生は、私の質問に何隠すことなく全て話してくれて
多くの有益な情報を与えてくれた。

院長室も、大きなヒントの山だった。

A先生がいま何に興味を持っていて、今何を学んでいるか
院長室に並べられた本、壁に張られたメモ用紙を見ると、
それは一目了然だった。

自宅に戻り、私が「お仕置き部屋」と呼んでいる私の書斎に並べられた
本を見ると、私がいかに偏った趣味を持っているか?

一目瞭然だ。


東京の中心の歯科医院も凄かったが、梅田の高いビルから見た
景色もこれまた凄かった。

大阪は不況のど真ん中と思っていたが、至る所で建築中の大きなクレーンが
集めっていて、人の多さに凄い活気を感じた。

「今度、岡山に遊びに行ったとき、ぜひ先生の診療室に顔を出したい!」
と言われたA先生の言葉はうれしいものの、こんな梅田の大都会と比べると
岡山の当院は、誰かに「岡山のチベット」と呼ばれたように辺鄙な立地!!

複雑な心境を感じる。

新大阪から帰りの新幹線の中で、今日学んだことを
いつもの手帳に記載していった。

せっかく無理を言って見学させてもらった以上は
一つでも多くのことを学んで、1つでも多くのことを行動したい。

書き始めた、行動するリストは13項目にも上った。

だから、繁盛している歯科医院見学は止められない!!

投稿者 nakano : 20:54 | コメント (0)

2009年03月06日

倒産する歯科医院

歯科衛生士が介護施設で
口腔ケアをしたところ、
インフルエンザの発症率が
10分の1になった。

20%や30%の減少ではなく、90%もの減少だ。

そんな事例を、NHKの「試してがってん」の番組が紹介したことが
大きな波紋を呼んでいる。これは正しい情報なのか?情報に信頼性はあるのか?

当院も、15年以上介護施設で、専門の歯科衛生士が口腔ケアを行っているが、
インフルエンザが10分の1まで少なくなった事実はない。
インフルエンザの権威の先生に聞いても、そんな話は聞いたことがないと言われる。


この情報がガセネタであれば、また一段と歯科医師の信頼性は失われる。

最近、顎関節症(がくかんせつしょう)で、来院される方が増えた。


顎関節症(がくかんせつしょう)には、3大症状がある。

1、関節雑音 顎を動かすと、カクンや、カックンや、ゴリゴリと音がする
2、痛み 顎の周辺や、顔の筋肉に痛みや圧痛を感じる
3、運動障害 大きく口を開けることが出来ない まっすぐに顎が開かない

そんな症状を訴えて、歯科医院に来院される方が、またここ最近増えてきている。

30代前半の女性に多く、女性は同世代の男性より、2倍以上多く発症する。

以前は、スプリントと言うマウスピースを使って治療することも多かったが
最近ではマウスピースすら使わないで、簡単な理学療法で、
痛みや運動障害を治すケースが増えた。

しかし、ここで大きな問題が生じている。

日本の健康保険に認められた顎関節症(がくかんせつしょう)の治療の
オプションがほとんどないことだ。

私がいた岡山大学病院には、顎関節症(がくかんせつしょう)の治療には高度先進医療が
認められていたので、保険と自費と組み合わせての治療が可能だったが、
開業医で、保険内での治療を希望された場合、スプリントを使わないと
ほとんど算定できる項目がないのだ。

どんなに一生懸命に顎関節症(がくかんせつしょう)の治療を行っても、
医院に入るお金、も患者さんに請求できるお金も、ほとんど無い。

ストレスが増えて、女性の社会進出が増えている今、今後、顎関節症の患者さまは
今より増えると私は想像する。

歯科は医療の世界で一番のワーキングプアと叫ばれている中、
今から歯科医師を目指す人たちが、将来明るい未来を想像できる社会には
何とかならないものか?

「東京で保険診療を行っている歯科医院は、1日に1件のぺースで廃業、
または倒産している。」

いよいよ、歯科医院の倒産バトルが始まった。
3年後には地方にまで波及して、多くの歯科医院が倒産するだろう。

厚生労働省の描く、日本の歯科医院の将来像は、何だろうか?

投稿者 nakano : 23:30 | コメント (2)

2009年03月05日

ある歯科医院の見学!

数日前から風邪を引いたらしい!
鼻と喉がやばい様子。

健康が一番大切なので休みたいのは
やまやまなれど、3月は年度末でもあり
卒業式や謝恩会の季節でもある!

3月の私は、無茶苦茶忙しい!!


木曜日の今日は、日帰りで東京で開催された会議に出席した。

会議の開始時間は、午後1時であるので
飛行機で飛ぶと、午前中に少し空いた時間が出来る。

私はいつも「1アクション3ゴール」を目指している。
これは一石二鳥ならぬ、一石三鳥である。

公的な会議に出席するとしても
自分の大切な時間とお金を投じて、東京に行くのなら
単に会議に出席するだけでなく、後2つの大きな行動を
同時に目指したい。

だから、以前から見学したかった、東京のある歯科医院の見学を
私はお願いしていた。

その歯科医院は東京の中心にあり、インプラント治療やセラミック治療などの
補綴治療に力を入れていると聞いていたからだ。

東京の最高の歯科医院の治療は、どのような環境で、どのようなシステムで
行われているのだろうか?私は凄く興味があった。


始発の全日空で羽田へ移動した。
その歯科医院には9時30分には到着した。

私が自宅を出たのが、朝の6時30分!3時間後には東京のど真ん中の
歯科医院に到着できるとは、飛行機のスピードは、やはり凄い!!

その歯科医院では院長先生も他の勤務医の先生も、よそ者の乱入者である私を
大きな心で歓迎してくれて、クリニックの隅から隅まで案内してくれた。

私は、過去、かなり多くの歯科医院を見学している。

ロスアンジェルスやサンフランシスコ、ラスベガスの歯科医院も、ハワイの歯科医院も
香港も、上海も、バンコクも、シンガポールでも、現地で有名な歯科医院を見学した。


しかし、今日見学した歯科医院が、一番設備が素晴らしかった。

日本の東京の中心にありながら、その贅沢なスペースと設備は
日本の歯科医院ではなくて、アメリカのハイソサエティな歯科医院に
通じるものがあった。

それも、そのはず、その歯科医院では、歯科医師の先生は、
皆さんアメリカに留学された経験があり、誰もが英語が堪能!
患者さんの3人に1人が外国人の環境の中
本当に素晴らしい治療がなされていた。

ハード面の素晴らしさも、凄かったが、院内のミーティング等の
ソフト面の充実も素晴らしかった。

凄い歯科医院には必ず医院理念が存在する。

院長先生が、ここをどのような歯科医院にしたいのか?
患者さまにどのような歯科サービスをここで提供したいのか?

スタッフ全てに周知徹底できるように、医院理念を書いた紙が
バックヤードに多く貼られていた。

院長先生から「良かったらお昼ごはんでも一緒にどうですか?」と言う
ありがたいお誘いをお断りするのは、恐縮でもあり、とても勿体なかったのだが
今日の本来の私に課せられた業務は、午後の会議なので
泣く泣く、後ろ髪を引かれる思いで、そのクリニックを後にした。


午後からの会議では、横の席に、同窓会の後輩の先生で
東京で開業されている先生の姿があった。


「中野先生、凄く疲れた顔をしていますよ!どうしたんですか?」

彼のその一言が凄く気になって、私はトイレに駆け込んで
じっと自分の顔を眺めるのであった。

「疲れている?」
「やっぱり!!」


投稿者 nakano : 22:47 | コメント (0)

2009年03月02日

審美歯科講演会

土曜日は深夜まで、翌日の
講演会の資料作りに励む。

翌日の私の講演開始時間は
11時30分!
スタッフの集合時間は午後9時だが、
私は講演者でもあるので、最悪11時に
会場入りすればいい。

例え、夜中の3時や4時まで頑張って準備して
それから寝ても、5、6時間は睡眠時間は確保できる。

しかし、情けないことに、夜中の2時を過ぎたころ
意識が朦朧として来て、全く集中できない。

あきらめて休む!

それでも翌朝は6時前になぜか目が覚める!

自然に早起きすることが、老人のようで嫌だ!
別の講師のY先生は、2時過ぎまで
元気に飲んでいたらしい!

その若さが私には眩しい!!


私たちは、日曜日に岡山大学歯学部同窓会
キャッチアップセミナーを開催した。
今回のセミナーのお題は「審美歯科」について。

審美歯科の話題で、3名の講師の先生が、
60分から100分程度、持ち時間をもらって話をする。

今回の審美歯科の講演会の講師の1人に、私が選ばれた。


私の前に話をされる審美歯科外来のY教授の講演内容と
ダブらないように、私は慎重に準備を進めた。

Y先生の話の後半は、歯のホワイトニングについての
ノウハウが多かった。

ホワイトニングの技術的な部分を、あえて飛ばして準備した私は、
正解だった。

普通に準備をしていたら、思いっきり内容がダブっていた。


会場は、100名近い歯科医師の先生で溢れていた。

ほとんどの先生が私より、若い先生だが、会場には
数名であるが、私より、年配の先生方の姿もあった。

私は、与えられた60分の時間を目一杯使って、
久しぶりにお天気の良い日曜日に、わざわざ会場まで
足を運んでもらった先生方に、有益な気づきを得るような、
大きなヒントを与えられるような講演がしたいと思っていた。

だから最後に少しだけ、自己啓発の内容を盛り込んだ。

60分の私の講演が始まった。

いつも不思議に思うのだが、私は話を始めると
全くと言っていいほど、冷静になれない!

自分が話をしているのに、自分が話してようでなく
何か大きな力に揺り動かされているかのように、夢中で
60分間話をした。

自分が話した内容の半分以上は、自分でも覚えていない!

半分意識が超越したかのように、私は話し続けた。

目の前の100名の歯科医師の先生に、私は何かを使えたかった。

私の60分の講演が終わり、お昼休みになり
午後からは下関のY先生の素晴らしい臨床例を織り交ぜた講演に移った。

わずか60分間の講演を終えて、私はぐったりと疲れていた。

出し切ったかどうかは不明であるが、たった60分で
私はぐったりと疲れていた。

私は年を取ったのか?

午後の長時間の講演を無事終わらせたY先生は、今講演を終えたばかりなのに、
「新幹線の時間までまだありますから、 お茶でも飲みに行きましょう!」
と歯科医師数名と共に、元気に会場を後にした。

彼についてゆく元気は私には無かった。

私はやはり、年を取ったのか?

疲れてはいるのだが、すぐに自宅に戻る気持ちになれなかった。

このモヤモヤとした気持ちを切り替えようと、その日に始まった
「モンゴルとチンギスハーン展」を見に出かけた。


会場には、ご高齢の方の姿しかなかった。


私は、やはり、やはり、年を取リ過ぎてしまったのか?


投稿者 nakano : 21:27 | コメント (0)