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2010年02月24日

300冊の本!

あの熊谷さんのGMOから
当院に電話が入る。

あのGMOがSEO対策での
被リンクサービスを
本腰で始めたと聞いた。

これからはヤフーやグーグルで
上位表示されるには
膨大なコストを支払わないと
いけない時代が来ている。

先日、新聞広告をネット広告が
遂に抜いたと言うニュースが流れていた。


40前までは本を読んでいなかった私は
数名の先輩や友人に触発されて、39歳か
40歳から本を読む習慣を獲得した。

それからは、それまでの遅れを取り戻すように
私は大量の本を消化していった。

そのために、フォトリ−ディングや
フォーカスリーディングと言う速読も学んだ。

アマゾンの台頭もあり、私の本棚は
一気に大量の本が流れ込んだ。

ほとんどのスタッフがその存在を知らない
歯科医院の2階に存在する「お仕置き部屋」には
ここ7年間で購入したビジネス書が
所狭しと並んでいた。

1段で置かれていた本は、前後の2段となった。
そして、それでも置き場に困って、上に置かれて
3段重ねとなった。

そうなると一番奥の本は完全に死に本となり
変な悪臭が本箱から匂うようになっていった。

その悪臭とは本当の匂いでは無くて
悪書が発する悪い気の匂いだった。

本には著者の「気」が籠っていると私は思っている。

渡邉美樹さんや稲盛和夫さんの素晴らしい著書には
素晴らしい「気」が宿っていると思われるが
最近の軽薄短小な著者のビジネス書には
悪い気が溜まっている気がしてならなかった。

そこで私は一気に「お仕置き部屋」の本を
3分の1ほど、処分することにした。

数日間を掛けて、300冊の処分する本を
セレクトした。

300冊の本は悪い本ばかりでは無くて
もう恐らく2度と目を通さない本を
私はセレクトした。

その中には昨日買ったばかりの本も
2冊含まれていた。


そして本日、近所のブックオフに電話して
その300冊の本を引き取りに来てもらった。

お昼休みの午後2時に、ブックオフの担当者は多くの
ダンボール箱を片手に当院にやってきた。

ブックオフは自宅までやってきて
引き取りのサービスをしてくれるのは
とても助かるのだが、お金にならない本は
持って帰りませんと言われる。

果たして私が処分することを決めた300冊の
本の中で、ブックオフのお眼鏡にかなう本は何冊あるのか?

ほとんど処分できなかったらどうしよう?

不安は募った。

2時間、ブックオフの方が私にこう言った。

「260冊の本を買い取らせて頂きます。
合計は35200円となります!」

3万5千円以上!思わぬ高値に喜びを隠せない私!!

ブックオフが却下した残りの100冊の本は
古本市場に持ち込むと、何と1200円のお金になった。

喜び勇んだ私は、300冊の本が36400円の
キャッシュになったことを妻に報告した。

「凄いよね!ブックオフ!!
3万6千円にもなった。」

すると妻が厳しい顔でこう言った。


「あんた、その本を買うのに、幾ら使ったん?」

「うーーんと、40万から45万!!」

「いい加減にしなさい!!」

チャンチャン!!!


投稿者 nakano : 00:15 | コメント (0)

2010年02月21日

札幌インプラントセミナー ラスト

「患者さまが幸せになる
インプラント治療!」

それを心に、20年近く
一生懸命求めてきてはいるのだが
残念ながら当院のインプラントの
成功率は100%では無い!

でも毎日精進を続けることが
かならずいつかは実を結ぶ!!


札幌のセミナーは、本当に素晴らしかった。

ある秋田の参加者の先生に
「私が5年前、どん底の時に中野先生が
書かれた春夏秋冬の本を見て本当に
救われました!」と言ってもらえた。

確かに、私は5年前に若い歯科医師の先生対象に
2冊の本を出版した。

本の印税から計算すると、私の著書が
いかに売れていないか想像がつくのだが
その全く売れていない本を読んで
救われましたと言われることが
心からうれしい。

私のような、いい加減な人間が
凄く頑張っている若手の歯科医師の先生に
影響を与えたなんて、驚き以外の何ものでない。


私が今回の札幌でのセミナーに参加した
実感は、私が10年遅れていると言う思いだ。

1月から参加しているSJCDの本多先生の
セミナーでは、私は参加者の中で3番目に年長だった。


札幌のセミナーでも、私より年長者は1名しか
いなかった。

今頑張っている歯科医師の先生は、ほぼ30代後半から
40代前半の先生だ。

私は既に40代後半に入る。


もっと若い時から勉強するべきだった!
後悔先に立たず!! 

しかしね、今回の札幌のラストに
数名の先生が涙を流し、講師の館山先生が
大粒の涙を流しながら最後の挨拶をされた。

感動的な瞬間だった。

その場で、涙を流せない自分が
俗世間に汚染されていると思った。

北海道は気温は寒かったが、中身は暖かった。


最終日は2月14日、バレンタインデーだった。

参加者の先生には、ファクトリーのスタッフから
サプライズのチョコレートのプレゼントがあった。

私は今回は単なる聴講生なので
チョコのプレゼントは無いよね!と
あきらめていた。


私の前を一旦通り過ぎていった
秘書のMさんが、私の肩を、とんとたたいた。

「中野先生!」

その手には、小さなチョコが置かれていた。

「そんなん、やめてー!!!」

「惚れてまうやろー!!」

極寒の札幌で心で叫んだ。


投稿者 nakano : 00:04 | コメント (0)

2010年02月15日

札幌インプラントセミナー 2日目

4日間のセミナーが
終わり、恐る恐る体重を量る。

恐怖の66,6キロ!!
不吉な数字の6がサン並び!!

私はオーメンのダミアンか?

札幌で美味いものをたらふく食べた
借りはでかい。


サッポロファクトリーデンタルクリニックは
サッポロファクトリーと言うショッピングモール
の中にある。

3階のクリニックのすぐ下に100円均一の
ショップを見つけて、
「すみません!男性用の下着売っていますか?」
と店員さんに声をかけてパンツを3枚315円でGETする。

これで下半身の悩みは解決!と
今日から始まるセミナーに集中する。

このセミナーを参加者の先生方は
凄くコストパフォーマンスが高いと言われる。

セミナー参加費より、得られる内容が
素晴らしいということだ。

私自身はこのセミナーの凄い点は
笑いが多いこと、思いやり、おもてなしの心が
溢れていること、事前準備が凄いこと!
等を挙げるが、もっと凄いことがある。

この館山先生のセミナーの一番凄いところは
インプラントのライブオペが見学できることだ。

館山先生がインプラントの患者さんに
どのように声かけして、
どんな麻酔をして、どんな切開をして
どのようにインプラントを埋入するかが
つぶさに観察できることのメリットは
計り知れない。

腕の良い先生は、手が早い!

かなり昔にJIADSの小野先生の歯周外科の
スピードも凄かったが、館山先生の
インプラントのスピードも凄く速い!

切開、埋入、縫合、正確でなおかつ素早い!

「速い!うまい!!正確!!!」

3拍子揃った先生はそういない。

前回ではインプラントの手技、テクニックに関する
ことに私自身が集中し過ぎてしまったが
今回は2回目となると聞く余裕ができたのか?
館山先生の言葉一つ一つ、意味、背景が
本当に心に染みいるようだった。

人生で一番大切なことは?

自分が正しいと決して判断しないこと
そして、笑いがあることだと言われる。

一つ一つの言葉が心に響く!!

1日目が終わり、ジンギスカンの懇親会!
素晴らしいクリニックのスタッフは素晴らしく
私はすすきのでの懇親会に、2次会も3次会も
参加した。

楽しい時間は過ぎるのも早く、ホテルに戻り
時計を見ると既に3時を回っていた。


「少しは自分の年齢を考えろ!」
もう一人の私が私に言い放った。


投稿者 nakano : 23:29 | コメント (0)

札幌インプラントセミナー 1日目

インプラントの研修を受ける為に
4日間仕事を休んで札幌に行く。

2月の大切な4日間を
札幌で過ごした私は
これから凄いことになりそうな
予感がする。

そして私の予感は必ず的中する!!


私にはインプラントの師匠が数名いる。
その1名の先生が、北海道は札幌
サッポロデンタルファクトリーの館山先生だ。

当院で最近増えているAll-on-4(オールオンフォー)と言う
インプラントのシステムがある。

私がこのAll-on-4(オールオンフォー)を学んだのが札幌の館山先生だ。

それまでは歯を全て失った総入れ歯の方の
インプラント治療は10本程度のインプラントを入れて
4か月から6カ月程度待って固定式の歯を当院では入れていた。

しかし、このAll-on-4(オールオンフォー)の出現によって
全く歯が無い人のインプラント治療はまさしく
激変した。

一日でインプラント治療が終わるのだ。

もちろん完全には一日と言うわけではないし
数ヶ月待たないといけない方もいらっしゃるのだが
とにかくたった1日で入れ歯から固定制の歯に変わる
インプラントはそれはそれは凄い。

館山先生の札幌でのコースは1年に2回しかない。

その冬のコースを再受講するために
私は診療を2日間休んで計4日間札幌に来ることになった。

この時期は悲しいことに、岡山から札幌の直行便は無い!
岡山発羽田経由の新千歳便は、全日空と思っていたのだが
共同運航便の名の元にエアードゥーの便だった。

別にエアードゥーでも決して悪くはないが
羽田で荷物の積み替えの間違いで
1時以上も待たせるのはどうかと思う。

予定より90分も遅れて新千歳に到着!

札幌までスムーズに進んでホテルにチェックイン!
ホテルはセミナー会場に直結のクラビー札幌。

チェックイン早々、隣接するフィットネスクラブに
出かけて、エアロバイクとスイムをこなす。

普段運動を全くしない私が今回なぜか
何か強い力に動かされて?バイクとスイムを
行った理由は翌日わかった。

このフィットネスは、ライブラリーに本や漫画も多く
私が学生時代はまっていた「1,2の三四郎2」
全5巻を見つけて、バイクを、漕ぎながら一生懸命
読み進める。


ジムの責任者の人に「はまりましたね!」
と言われようが関係ない。

でもかなり恥ずかしい!!


セミナー自体は明日から始まるが、ありがたいことに
前日から懇親会に誘って頂いた。

この懇親会の参加者の顔ぶれが凄かった。

全国からインプラントの猛者ぞろい、腕自慢が
札幌の館山先生を慕って参加されているのだ。


特に秋田の先生方は凄い!!
とにかく凄い!!

兵揃いだった。

生まれて初めて食べた生のニシンもすごく美味かった。

All-on-4は決して簡単な術式ではない。
多くのことを学ぶ必要がある。

セミナーは昼間の話だけでなくて
懇親会での情報も大切である。


この懇親会で私は貴重な情報を幾つもゲットして
はるばる札幌まで来たかいががあったと
うれしく思った。


深夜遅くホテルに戻り、お風呂に入り
着替えようと思って下着を探すも、
スーツケースのどこにも無い。

妻が寒いからと持たせてくれたユニクロのヒート何とかの
ズボン下のようなタイツはあるのだが
肝心のパンツなぜか1枚も入っていない。

1、脱いだパンツをもう一度穿くべきか?
2、タイツを地肌にそのまま穿くべきか?
3、凄く寒い札幌で下半身すっぽんぽんで過ごすべきか?

46歳の私は深夜まで悩んだ!!

でも悩むから人間は成長できる!

投稿者 nakano : 23:28 | コメント (0)

2010年02月07日

インプラントセミナー

昨日は歯科医師会の講演会に
参加した後に、久しぶりに
飲みに出かける。

そんなに飲んでいないのに
土曜日の解放感からか?
朝起きると完全な二日酔い!

私の体はやはりアルコールに
向いていない!!

人生から完全なるアルコールを
シャットアウトすることが必要か?

日曜の朝、二日酔いの頭を押さえながら
岡山駅へと急ぐ!

今日は「はなふさ歯科」が主催する
てんつくマンのセミナーはあきらめて
大阪の矢田に向かった。

高山先生の「インプラントイミディエイト
ソルーションセミナー」に参加するためだ。

講師の高山先生は私の大学の4期か5期、
後輩になる。

そのためか?参加された先生は
岡山大学歯学部出身で大阪や奈良で
開業されている先生が多かった。

せっかくの日曜日、岡山から遠方の矢田まで
来ていた私は自分の時間とお金の投資を
最大限、生かそうと一番前の席に座る。

すると他に参加されたいた先生で
岡山大学歯学部出身の先生が
次から次へと私のもとに挨拶に来られる。

皆さん口腔外科出身の先生が多いようで
インプラントに関してはかなりのキャリアを
お持ちの先生が多かった。

歯科医師の中では今でも若手と勘違いをしていた
私は後輩となる先生方のインプラントに対する
熱心な取り組みを知り、うれしく思うより
大きな焦りを感じる。

「時はどんどん動いている!」
「私は大きな船に乗り遅れて
いるのではないか?」

しかし、大学の後輩がセミナー講師を
されることは先輩の私にとって良い面も多く、
休み時間や昼休みに、講師の高山先生や
同じ歯科センターに勤務している
歯学部サッカー部の後輩の先生からも
最新のインプラントに関する
多くの生きた情報を得ることが出来た。

今回のセミナーの一番大きな主題は
即時荷重である。

今までは当院でもインプラントを埋入してから
上の顎で4カ月、下の顎でも2カ月程度は待って
歯を入れて噛ませることをしていた。

しかし、最近ではAll-on−4の流れもあって
インプラントを埋入したその日に上の歯まで
入れてその日に噛めるようにすることも
増えてきている。

その即時荷重のコツを学ぶために
私は大阪の矢田まで足を運んでいた。

一日の長い時間だったが診療室、特に
オペ室や消毒室まで見学させてもらって
とても有意義で刺激を受けた1日となった。

帰りの新幹線を新大阪のホームで待っていると
「中野先生!」と声を掛けられた。

振り向いてみるとそこには岡山大学歯学部の
6年生の学生さん数名の姿があった。

「今日、国家試験だったんです!」

すっかり忘れていた!今日は歯科医師国家試験が
開催される日だった。

ここでも岡山大学歯学部の後輩たちが
頑張っていた。


多くの後輩に声を掛けられる1日だった!

そのことをうれしく思いながら
私自身が後輩の先生方の手本にならなければと
強く思うのであった。


投稿者 nakano : 22:10 | コメント (0)

2010年02月05日

患者さま第一主義

朝、目が覚めることに
大きな喜びを感じる。

窓を開け放ち、太陽に両手をあわせる。

「今日も一日頑張ることが出来る。」

当たり前に生きていることを
当たり前と思いたくない!!


打ち合わせに来院された社労士の方の
資料には「ある歯科医院の理念:患者さま第一主義」と
大きく書かれていた。

今日、記者会見を開いたトヨタの豊田社長は
「もう一度お客様第一とは何かを考え、少しでも
早く信頼を回復できるように努力していく」と述べていた。


お客様第一主義、患者さま第一主義とは
いったい何だろう?


社労士の方の資料には「常に患者さまを中心に考え
サービスの向上に取り組むこと!」とも書かれていた。


ふと立ち止まって考える。

患者さま第一主義!

当たり前のことが本当に当たり前に
出来ているのだろうか?


例えば、当院には高齢者の患者さまも多い。

車椅子で来院される方も、数名いらっしゃる。


バリアフリーではないが、車椅子が通れる
広さのドアと車椅子が通れる幅のパーティションを
設営した。

しかし、それだけで本当に十分なのだろうか?

実際に車椅子を経験しないで、車椅子に
乗られている方のことを深く調べないで
患者さま第一主義と言えるのだろうか?


高齢者の方の歯を抜歯することも多い。

抜歯をした患者さまにはスタッフが、抜歯後の注意事項を
紙に書いた文章をもとに説明しているが
あの用紙の文字の大きさは高齢者の方には
適切なのだろうか?

このブログですら、高齢者の方の
読みやすいフォントを使っているのだろうか?

先日学んだユニバーサルデザインの中に
高齢者の方でも読みやすいUDフォントと言う
フォントを教えてもらった。


説明書は全て高齢者の方用に作り替えたほうが
良いのではないか?

目が見える人間に目が見えなくなってきている
方の気持ちは決して理解できない。

患者さま第一主義と言いながら
十分な工夫をしていないのではないか?

もっともっとスタッフの意見を集めて
改善してゆきたい!


来週のスタッフミーティングで私は
こんな議題を示した。

ミーティングに参加するスタッフは
下記の答えが宿題だ!

「高齢者の方に、私はこんな歯科サービスがしたい!」

「高齢者の方がもっと喜ぶように、より良い人生を
送ることができるように私は医院をこうしたい!!」

投稿者 nakano : 23:58 | コメント (0)