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2007年09月24日

坐禅断食2日目

土曜日は坐禅断食の
注意点を聞いてさっそく3回もの
坐禅に入った。

今回の3日間の坐禅断食では合計18回もの坐禅を
繰り返す。

瞑想と坐禅の違いはいったい何なのだろう?

瞑想は基本的には目をつむる。坐禅では目はつむってはいけない。
如来像のように半眼と言って半分だけ目を開ける。

手は瞑想では外に広げて親指と人指し指を繋いで丸をつくる。
坐禅では両手を前で合わせて大きな円を作る。

瞑想ではマントラといって呪文のようなものを口の中で聞こえないように
唱え続けるが坐禅ではお経など唱えることは無く呼吸の数を数える。

そして一番大きな違いは坐禅には警策と言ってお坊さんに木の棒で
バシッと叩かれることがあることだ。

初日の土曜日は無難に終わった。
温泉につかり早めの就寝を心掛ける。
とは言ってもまだ夜の10時前!
スーツケースに持参した9冊の本の中から
直感で今夜読む本を決める。

空腹と慣れない環境でなかなか寝付かれない!
しかし何とか目をつむり2日目の朝を迎えた。

早起きは苦痛ではない!6時にお願いした
モーニングコールはいつもの私の朝の週間を
知っているかのごとく5時55分に電話のベルを鳴らした。

2日目を迎えると元気な人のグループと気分の悪さや
体のだるさや痛みを訴えるグループにはっきりと分かれていった。

私と友人は体のだるさも気分の悪さも何も感じないで
順調に時は過ぎて行った。

体調の悪い参加者に他の参加者がマッサージをしたり、お灸をしたり
色々とフォローをしている姿には感動を覚えたが
私は歯科医師であり、このような場合何も役に立たないこともよく分かった。

虫歯の治療が人より少しうまくできても、この場では単なる役立たずだった。

2日目はさすがに長かった。
計11回の坐禅の他にもお経の唱和や
私を苦しめた合掌行などの行が挟まれていた。

断食が始まって2日が経過しても不思議と空腹感で悩むことも無く
体調は逆に段々切れを増すようで
日ごろ私がいかに食べ過ぎているか?
過ぎることは大きな過ちである。

過食と飽食に走っていて体がそれに麻痺していることが
全身で感じることができた。

このまま3,4日何も食べないでも私は元気にやっていける
私の食欲は消え去った!そんな気分にさえなっていた。

2日目のプログラムが全て終わり
汗を流そうと温泉から出たところで、
ばったりと歯科医師の友人のT先生と会った。

T先生は友達の歯科医師の先生と共に
この宿に宿泊して料理と温泉を楽しんでいるらしかった。

「美味しい料理とビールでこれ以上何も入んないよ!」

そう言ったT先生の体はビ-ルで赤く染まり
なぜか私をかなり現実に引き戻すのだった。

「風呂上りにビールが飲みたい!!」

投稿者 nakano : 2007年09月24日 20:37

コメント

 悟りの禅修行をやっている者として、ちょっと気にかかりましたので、コメントさせてください。悪意はありませんので、悪しからずご了承ください。なお、現在大阪において、歯科医の先生方に、禅の悟りの呼吸法や坐禅を指導しております。
1.目を開いて、視線を水平にするのが二王禅、視線を 下方に落とすのが如来禅であります。
2.坐禅における半眼とは、まぶたを半分に閉じること ではなく、上記如来禅のように、視線を下方に落とす だけです。初心者には必ずこのことを教えます。
3.坐禅における手の組み方は、3つあります。法界定 印(両手を丸くする)。右手親指を除いた4本指を左 手のひらで包み、右手親指を左手親指に交差させる。 右手でこぶしを作り、左手のひらで、そのこぶしを包 む。以上です。
4.禅の悟りの呼吸法は、下丹田呼吸法です。
5.坐禅の坐法は、大きく分けて二つあります。1つは
公案禅、もう一つは、無公案禅であります。公案とは
課題のことです。この公案には、初心者用として、
数息観、随息観、無字観があります。
 詳しくは、Google検索「職業禅入門」をご参照ください。

投稿者 野中早苗(男性) : 2007年10月12日 18:06

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